内向性の高いエステティシャンの日常メモ

たぶん、ほとんどのことがくだらない

今年の関心事と傾向をまとめる

 

アナログに回帰したがる

比較的パソコンやら何やらが好きなほうだと思う。

最近は目まぐるしく変わりすぎてしまって、よく分からないことも増えたけど。

店をはじめてから10年、自分でホームページを運営していたし、スマホも出たてのとき面白がってすぐに買って遊び倒した。(しかし、今はガラケー

 

ここ2年くらいなんだかそういうものから興味が薄れて、今年はずいぶんアナログなものに関心がいっていた。

 

止まっていたアンティーク腕時計を直す

 1940年代に作られたという、舶来もののアンティーク腕時計を二十歳くらいのときに買った。

わりと以前から古いものや歴史が好きだったのかもしれない。

ただ、アンティーク時計なんていう代物は若造が安易に手を出すもんじゃない。

飾っておくだけならまだしも、動かそうと思ったら相当の覚悟が必要になる。

現代の時計では考えられないことだけど、落としたり軽くぶつけただけで簡単に壊れる。

もちろん、水にも濡らせない。

実際、買ってすぐに軽く什器かなにかにぶつけて動かなくなり、修理に出した。

アンティーク時計の修理は常にオーバーホールとセットらしく、びっくりするぐらいの修理費がかかった。

それに懲りてかなり慎重に使っていたはずなのに、次は気づいたら、いつのまにか長針がとれていた。

二度の修理とオーバーホールであっという間に購入した金額は超えた。

三度目は気づいたら、リューズがなかった。

泣いたし、さすがに心折れた。

止まってから十年は経って、金銭的な問題以上に直してくれるところを探すのが億劫になって、しまいこんでいた。

それを今年、ひょんなきっかけで直すことにした。

 

持ち込んだのは

オオクマ時計眼鏡店さん

 

ホームページの「修理できないと諦めていた時計、一度お持ちください」の言葉に引かれた。

アンティークの時計はどこでも直してくれるわけではなくて、専門のところでない限り、断られることも多い。理由は、開けてみても劣化が原因で直せない、原因が明らかでも部品がない、作れない。その際に客とトラブルになることがあるからだとか、聞いたことがある。

まあ要はいろいろな意味で面倒なのではないかと思う。確かに、逆の立場だったらあんまり受けたくないかもしれない。

オオクマ時計眼鏡店さんへ行ったときも、「まあ、何かの間違いで直ればいいな」くらいの気持ちだった。

 

オオクマさんに件の時計を差し出すと、見るなり「これはかなり古い時計ですね」とおっしゃった。

お断りされるかなーと思った。仕方ない。けれど、そのまま少し奥にある作業場に持っていって、なんと、その場で時計を開けてくださった。

そして、ささっとなにかを確認して、「リューズさえつければ動きそうです」なんて言ってくれる。

 

え…?

 

そんなんで、直るの?

オーバーホールは?

 

いわく、オーバーホールしなくても動きそうだし、逆に古すぎてオーバーホールもどこまでできるか分からないとのこと。リューズつけてみて、どうしても動きがよくなければオーバーホールも試してもらうことにして預けた。

 

結果、やっぱりリューズの取り付けだけで回復。

お値段七千円。

期間一か月。(ほかにもう一点修理をお願いしていた)

しかも前より巻きやすくなって超回復。今も元気に動いている。

 

オオクマさん、とてもすごい方だった。

なんでも 豊平館 | 国指定重要文化財

の古い柱時計の修理をされたこともあるそうで。

 

他の時計店からも修理の依頼があるそうで、修理待ちの時計がごろごろ居た。

最近、時計を直せる方が減っているんだそうだ。特に古い時計は。

「みんな死んじゃった」「(お客さんに)死なないでって言われる」と冗談まじりにお話しされていたのが印象的だった。

 

私の時計も、今度落として中の針が折れでもしたらもう直せない、と釘をさされた。

こういうものの中の部品を作れる人は、今は本当に少ないそうで。

もう動かないかもしれない、と思っていたのに、こんなにあっさり動かしてくださっただけでもありがたい。

そもそも1940年代に作られたこの時計は、私の元にくるまできっといろんな人の手を渡ってきて、こういう職人さんたちがいてくれるから、2017年の今も動いているわけで。

一日でも長く付き合えるように、敬意を持って扱いたいと思った。

 

 

万年筆を買う

ある日、ふと万年筆というアイテムの存在を思い出した。

思い出したら使いたくなって、とりあいず PILOTさんから「カクノ」というビギナー向けの手ごろなものが出ていることが分かって、さっそく入手。

とりあいずカートリッジインキを入れて使ってみた。

そうしたら、とにかく「書く」機会が増えた。

基本未来志向なので過去のことはおろか、現在のことも見えていなかったり、興味を失いがちで失敗することが多いので、万年筆というアイテムを手に入れて、書く機会が増えたことで記録が増えて、思考が整理されすくなった気がする。

気をよくして、というか調子にのって、「コクーン」にランクアップしてみることにした。

コンバータとインクも揃えた。

来年は書くことの効能をこいつらとともに体感しようと思う。

 

 

しかし、デジタルの逆襲を受ける

年の瀬が迫るクリスマスに、4年間使っていたパソコンが壊れた。

ちょっとした不調とかではなくて、瞬間的に買った方が早いなと感じる症状だった。

泣いた。

泣きながら、DELLのサイトを開いた。

パソコンはDELLが好きだ。

余計なものが入っていないし、シンプルにスペックで選べるのがいい。

品定めをして、だいたいの目星をつけたところで気づいた。

「あれ? もしかして学割してもらえるんじゃないか?」

※現在通信課程の大学生

 

ところが、サイトの学割の欄を見てもどのくらいお安くしていただけるのか分からない。電話かチャットでお問い合わせくださいとある。

普段なら、絶対問い合わせしない。

このだだ下がったテンションを、大人に相応しい態度で、確認したいことを冷静に聞けるほどまで整えるのが面倒だし、基本臆病者なので問合せとかは極力したくない。

 

 

しかし、背に腹は代えられない。

この物入りの年末に急な出費。

少しでも抑えたい。

 

意を決してチャット開始のボタンをクリックする。

結果、幾度かのやりとりのあと、確認したいことはよく分からないまま「分かりました」といって、終える。

チキンである。

そのあと、ひとりでやりとりを整理して理解を深める。

なるほど、DELLの学割はその他のクーポンや特典などと全て併用できるものらしい。

時期や購入するパソコンによって異なるのかもしれないが、今回の割引率は2%。

ネットで検索してもなかなか引っかからなかったので、一応書いておく。(問題があるようなら消す)

 

目星つけたものを結局購入したのは、仕事に支障があるので急いで新しいのが欲しいのもあったけど、担当の方が親切だったのもちょっとあったかもしれない。お名前からすると中国の方だろうか。メールの文面もとてもていねいで分かりやすく、電話では流暢な日本語だった。

母国語ではない言語でパソコンの受注するってすごいことだな、と思った。

言語的コミュニケーション能力に乏しい自分には、考えられない。

親切な担当さんのおかげでいいなと思ったモデルに即納モデルがあることも分かって、年内に新しいものを手に入れることができた。

いつもは自分で調べて考えてきめて、オンラインでサイレントオーダーしていたけど、今回問合せしてみてよかった。ますますDELLが好きになった。

 

ちなみに、前回とCPUもメモリも同じだけど、今回は動作が早いと噂のSSDにしてみた。OSが変わった(7→10)せいもあるのかもしれないけど、確かに体感では速い。あと静かなのもいい。

デジタルもやっぱり新しいものは面白いし、いい。

 

それにしても、Cortanaさんはメモリ食いすぎだと思うの。

それだけがちょっと不満。